利を伸ばせない最大の敵がプロスペクト理論です。
プロスペクト理論とは、人間の防衛本能に関わってきているそうで人間はその感情に逆らえないようです。だから訓練をしないと通常fxは絶対に負けるというのは正しいです。
プロスペクト理論があるので、fxはメンタルゲームと呼ばれたり、資金管理や自己管理が大切とか言われているのではないかと思います。
プロスペクト理論があると
- 含み益が増えてきている時はいいが、含み益が減ってくるとドキドキし始める
- 含み益が0間近になるとポジションを保有しておくことができず利確して数pipsの利確になってしまう
- その後の反転して大きく伸びていった時にはもうポジションは保有していないので指を咥えて見ているしかない
- その反対に含み損が出ているときは耐えられてしまう。
- 損切り設定を入れていない場合、ある一定の水準を超えると「どうでもいい」と思ってしまいお祈りトレードに移行する
- たまには強制ロスカットする前に反転してそれが利益になることもあるが、たまには反転せずにそのまま強制ロスカットになる=退場となる。
ということになります。
利を伸ばさなきゃいけないのに利が伸ばせず、損失を限定しなきゃいけないのに損失は我慢し続けられるのがプロスペクト理論です。
何故、損失が我慢し続けられるのかはまたの機会に置いといて、利を伸ばせない時の対策を今から考えていきます。
利益を伸ばしている時に「もう利確しとき」「もう利確しとき」と脳内に訴えてくるナニカに抵抗できずに利確してしまうのがプロスペクト理論ですが、これは防衛本能からくるということは、
本能がリスクに晒されている状態から解放しようとしている
本能がプレッシャーを感じている状態から解放しようとしている
本能が失っていく含み益を確定させ、利益を得た状態にしようとしている
ということはこれって一言で言えば良かれと思ってしているかもしれないけど「いらぬお世話」だと思ったわけです。
あれ、なんかそう考えると他人でもこういう人いますよね。
危ないからやめなさい
そんなことしちゃいけない
怪我でもしたらどうするの
ほら、ちゃんとして!
うちの親はなかなか自由にやらしてもらいましたが、公園で遊んでいたら近所のおばちゃんにこういう人がいてよく怒られてました(笑
何でもかんでも抑えつけようとし、子供の可能性・やる気を奪う親を毒親というそうですが、
プロスペクト理論って毒親そのものじゃん
含み益が減ってきても耐えるのは、その後の未来がさらに伸びていくという優位性に賭けているわけですが、それを止めてもうやめときなさいって言ってくるのはその後伸びる可能性より安心を取らせようしているわけです。
含み益がどんどん減っていくの様子を見て「ほら、ほら!早くしないと利益なくなっちゃうわよ!その後損失が出てあなた傷ついちゃうわよ!怪我しちゃうわよ!今なら怪我しないでやめられるからやめときなさい!」と脳内でプロスペクト理論は言ってくるのですが、
もしこれが脳内の自分じゃなくて親が言ってきたらどうしましょう?
親じゃなくても近所のおじちゃんやおばちゃんが言ってきたらどうでしょう?
誰でもいいです、あなたの周りにこういう人いたらその人を浮かべてください。
この人たちはfxのセオリーやあなたがやってきた努力や過去検証の結果など一切知りません。
ただ目の前の含み益が減っているという現状だけを見て、「もうやめときなさい」って言ってきてるんです。
いやー、ほんと余計なお世話ですね。
でも、もう大丈夫。
プロスペクト理論という理論によって証明された生存本能と戦わないといけないと考えるから大変なんです。
何も知らない近所のおばちゃんの余計なお世話が言ってきてると考えましょう。
もし、ポジションを決済したくなったら独り言でこう言いましょう。
「いいんだよ、おばちゃん。俺・私は優位性に賭けているんだから、ここで決済する理由なんてないんだよ。」
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