レジスタンスラインを抜けたらサポートラインになり、サポートラインを割ったらレジスタンスラインになりやすいというのは周知の通りですが、最近規律とトレーダーを読んでいたら市場参加者の心理から説明されていたので僕なりに噛み砕いてシェアします。
規律とトレーダー 相場心理分析入門
2 レジスタンライン形成の段階
自分が今画像中の2にいると思ってください。前回高値(画像の1)付近まで価格が上昇してきた場合、”1の高値は超えないだろう”という気持ちと”この1の高値も超えるだろう”という市場参加者がいて、両者の気持ちがぶつかり合います。
まず、市場参加者には買い手と売り手がいます。
上昇トレンドが永続することはないのでどこかのタイミングで、この高値は超えないという気持ちを持った市場参加者はその高値圏で売りを仕掛けたり、買いのポジションを持っている市場参加者の中でも利確をすることによって売り注文を出してきて、売りが優勢になる時が来ます。
逆に売り注文によって価格が下げられることによって「安くなったから買おう」とする勢力もいて価格が上がり、「高値で売ろう」とする勢力によって価格が下がりということを繰り返していくと「この線より上は行かせないぞ」という売り勢力のの最終ラインとなっているラインが見えてきます。
それがレジスタンスラインです。
レジスタンスラインは高値を越えさせようとしている買い勢力に対して、売り勢力が抵抗している様子でそのすぐ上は売り勢力の損切りが溜まっています。
この時、売り勢力はもう高値を超えないというシナリオで売りを仕掛けているので、このラインを超えたら高値を超えてしまい自分のシナリオが崩れる=損切りを行います。
3 ブレイクの段階
ブレイクしたら、買い勢力+2で売り注文を入れていた売り勢力の損切り=買い注文によって大きく上抜けしていきます。
また、ブレイクを狙った新規市場参加者の買い注文も入ってきます。
4 押しを作る段階
ここは規律とトレーダーにも書いてなかったし、色んなブログを読んでいても何故下がるのか説明しているサイトが見つからず僕なりの予想になってしまいます。
3の段階で目線が上になったところで市場参加者は「安くなったら買おうと考え」、ブレイク後での高値で買い注文は入れなくなります。
その反対にブレイクでの利確による売り注文や損切りしなかった売り勢力の売り注文によって価格が下がるのかと思ってます。
が、
4の段階でなんで下がるんだろうと考えるのはかなり価値がなく、下がってきたから程度に考えておけば良さそうです。
僕はとにかく4の段階でなんで下がるのか気になってしまい、かなり悶々としたので項目を作りました。
5 サポートを作る段階
ここが最重要部分です
上昇した価格がブレイクしたライン(レジスタンスライン)に近づいてくると市場参加者に以下のような心理が働きます。
損切りをせずに売りポジションを持ったままの勢力は含み損が減ってくるため、含み損が0付近になるレジスタンスラインで決済をするために買い注文を入れてきます。この時の心理はポジションが解消できるので「やれやれ」です。
売り注文を持っていたが損切りをしてポジションを持っていない勢力は、新たに売りを仕掛ける勢いはなくただ見ているだけとなり、
高値を超えたので安くなってきたら買おうと思っているおそらく市場の大半の勢力がここで買いを入れてきます。
6 上昇を作る段階
結果、前回レジスタンスライン付近で買いが強くなりチャートは上昇していきます。
チャートが上昇していく=それ以上下には行かない=サポートとして機能ということで前回のレジスタンスラインがサポートラインになっていきます。
サポレジ転換しない場合
ということは、レジサポ転換せずに、抜けたけど戻ってきちゃった場合やもっと違う場所で転換したりする場合は売りと買いのバランスがレジサポのところじゃない何かしらの理由があったということになります。
例えば、買いが強ければレジサポ転換しないでどんどん伸びていくだろうし、売りを入れてくる勢力がいればサポートされずにもっと戻りをつけられてしまいます。
これはその時その時の市場参加者次第なので絶対に読み切ることはできません。=どこで止まるかは不明です。
結局、この辺りで止まるという予想の範疇は過ぎないので、サポレジ転換を過信せずに止まったらやっぱりここで止まったなという確認に使い、6の段階でのその後の上昇をしっかり確認することがまた大切になってきます。
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