こんにちは、Yosukeです。
今日はメンタルの基礎編NO.4でどのトレードに注目をすればいいのかという話しをしていきます。
どういうトレードが自分の感情を引き起こすのかというのがここでわかるようになっていきます。
その前にメンタル編の復習をします。
- 感情は悪ではない。
- 感情とは自分のボトルネックを知らせるシグナルである。
- 感情には一次感情と二次感情があって、分けて考え、二次感情で一次感情を増幅させない。
- 感情の見える化とは、とにかく記録に残すこと。自分が探偵になったつもりで、感情が湧いた時を記録する。
- メンタル強化=感情の抑制ではなく、感情が湧く原因を突き止め、感情の解消を目指す。
感情に対する向き合い方っていうのが見えてきてくれたら嬉しいです。
イラっとするから負け、弱いから負け、ってそういうわけじゃないんですよ。
というのがこのメンタル編では一貫して伝えたいことになります。
自分自身を統計化する
自分のパフォーマンスを下げている原因を探すヒントは感情が湧いた瞬間にあります。
だから、いつ・どんな時に感情が湧いてくるのかというのを記録し続けると、自分自身が統計化されていきます。
こういう時はこういう反応を起こすというのが客観的に分かってくるんですね。
記録をして振り返らないと、いつまで経っても変わらない自分のままです。
そういう人周りにいませんか?いつになったらあなたは気づくの?って思う人。そして案外それが自分にも当てはまっちゃったりするんです。
感情の見える化とは自分自身の見える化なんですね。
なお、この感情問題はそもそもどうして起こるのかっていうのも解説されており、簡単にいえば感情に対する向き合い方を学習した人がほとんどおらず、その学習したことがない状態=テクニカルといった手法のみを学習した状態で自分自身に対する誤った期待というのが欠陥の根本にあるという。
期待をしているつもりはないかもしれないけど、「分かっているはずなのになんでできないんだ!」って感情湧きますよね。
あなたの学習手法における欠陥が感情の不安定さを引き起こしている可能性が高い
p.56
プレッシャーを感じたり神経質になることがここでの欠陥なのではない。体がそれら抜きで学習プロセスに反応することへの期待、それこそが欠陥なのだ
p.58
トレードを段階分けする
自分自身を統計化した後は、それらを段階分けしていきます。
人は誰でもいい状況の時と悪い状況の時があります。誰でもです。
しかし、熟練したトレーダーになってくるとこのいい時と悪い時の差というのが段々なくなってくるようです。
チェーンの強さは一番弱い輪の強度で決まる
p.70
この引用文は要するにボトルネックがパフォーマンスを決定づけるということと同じ意味です。
感情を見える化することによって、たくさんの情報が手に入ったらまずは自分自身の最高のトレードをAとし、最悪のトレードをCとしてトレードをABCの三段階に分けることです。筆者はこれをメンタルゲームと呼んでおり、Aゲーム、Bゲーム、Cゲームといった言い方をしています。このAゲーム、Bゲーム、Cゲームはテクニカル的に見た場合とメンタル的に見た場合と2方面から記録をつけるといいらしいですが、正直僕はそこまでやっていません。
感情むき出しのトレードで後悔に満ちたトレードがCトレードです。
おそらくこのCゲームがテールイベントじゃないかと個人的には思ってます。
”ベルカーブが時間追うごとに前進する姿こそが成長そのものだ”
左図・上記文章共にp.62より引用
筆者はこのベルカーブ(図の釣鐘状の曲線)をシャクトリムシに例え、このシャクトリムシの概念で大切なことは、得意なことを伸ばそうとしてもAがAAやAAAになるだけであってパフォーマンスを下げているCの改善にはならないといっていることです。
あなたの仕事は弱みを減らすことだ
p.72
AゲームがAAになり、BがBBになり、CがCCになり、全体として右側に移っていくことが成長であり、このCゲームに対する対応をしていかなければいつまで経ってもブレ幅の大きいトレーダーという位置付けから変わることはできないのです。
Cゲームに注目する
感情を見える化し、それらをA,B,Cと分類することによって、
何がCトレードで、それの引き金(トリガー)は何かというのが見つかるようになります。
ということは、その感情を引き起こされる時の原因・問題があらかじめわかるようになるという事です。
それってすごくないですか?
問題が起きる前に問題が起きそうだというのが分かるんです。
見える化LABOもそうですよね、テクニカルが出る前からそうなりそうだっていうセオリーが分かる。
見える化LABOはチャートに対してこうなりやすいっていうのを見える化しますが、感情の見える化は自分自身がこうなりやすいっていうのを見える化してくれます。
敵を知り己を知れば百戦危うからず by孫子
ちなみに、僕の場合は日足の節目を超えたら途端にCゲームになるという傾向がありました。それは日足のドカンとくる資金を取り逃がしたくないという欲にまみれて日足の節目を超えたからさらに資金が入るという先入観のみで相場を見ていたからになります。(実際は日足の節目を超えたので一旦利確する勢力もいますよね、だから日足の節目を超えたらさらに伸びるのか、一旦利確が入るのかという2面待ちになるんです。)
また、損切りにあった後の2回目のエントリもどこでエントリしていいのかわからず、今思えば逆張りばかりしていました。それは損切りにあったけど、自分のシナリオは間違えていないという前提だったり、堅いところに損切りをおいていなかったり、2回目のエントリのルールがなかったりといったことが原因でした。
今日の記事をまとめると、
- 記録をし続けると自分自身が統計化されてくる
- 統計化されたデータを三段階に分け、一番悪いCゲームに注目する
- Cゲームを観察すると、「何が起きたら自分がそうなりやすいのか」というのが見える化してくる。
- ということは、感情が湧く前に自分が危ないと気づくことができるようになる。
さて、次はいよいよ基礎編最後になります。
浮き上がった課題に対してどうやって対応していけばいいのか。ということを書いていきます。
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