FXをやっている人は誰もがリスクを取ってポジションを保有しています。ポジション保有時にリスクを取っていない人はいません。
では、このリスクを取るってどういう意味なんでしょうか?
- お金を賭けること
- 負ける可能性があること
- お金がなくなる可能性があること
- 無一文になってしまう可能性があること
どれも正しいような気がします。
じゃあ、リスクを取るに対して、リスクを許容するってどういう意味なんでしょう?
- お金をかけていることがわかっている?
- 負ける可能性があるとわかっている?
- お金がなくなる可能性があるとわかっている?
- 無一文になるってしまう可能性があるとわかっている?
なんだかしっくりきませんね?
FXトレーダーは全員リスクを取っていますが、プロのトレーダーは全員リスクを許容していると僕は考えました。
リスクを許容すればトレードは怖くないとかリスクを許容すれば心理面で安定してトレードができるといったプロのトレーダーに近づくことができます。
でも、先ほどのリスクを許容するの意味だとなんだかおかしくなっちゃいます。
お金がなくなる可能性があるとわかっているからトレードは怖くない?
無一文になる可能性があるとわかっているから心理面で安定してトレードができる?
なんだかおかしいですね。
まず、そもそもリスクとは一般定義の危険っていう意味じゃなくて金融業界では不確実性という意味です。
リターンを得ようとして行動していてもリターンが得られない可能性の他にマイナスのリターンになる可能性があるという事がリスクです。
ということは、リスクを取るとは、
- リターンを取りにいった行動の結果、様々な不確実な影響により0またはマイナスの成果になる可能性がある
ということになります。
じゃあ、リスクを許容するっていうのは?
僕は考えたんですね。
リスクを許容するとは、そのマイナスになる可能性を受け入れるということではなくて、
リスクとなっている不確実な出来事をできる限り把握して、その上で行動している事なんじゃないでしょうか。
そしてその把握方法は、絶対に数値化されています。
数値化されることにより感情を排除し、理屈で納得させているからこそプロスペクト理論に打ち勝っているのだと予想します。
つまり、リスクを許容するとは、自分のルールの下で何ロットのポジションを持ったら、
- 何%の確率で勝ち、何%の確率で負け、
- 平均リスクリワードによるエントリーする価値があるかどうか判断できている状態によって
- 感情を抜きに理屈でエントリーポジションを取る事ができる精神状態
という事になります。
なんか難しいですね。
まとめると、リスクを許容するっていうのは、自分がとる行動がどんな結末を向かえるかというのが統計化・数値化されている、理屈によって一時の感情のブレが抑えられる精神状態、のことを指すのかなと思います。
まとまってない感じがすごいしますが、最初のリスクを取るとはお金を賭けることというところからは離れられたとは思います。
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