こんにちは、Yosukeです。
YSKのFX日誌という名前のトレードノートでは何を意識して作られたのか、というのを伝えていきたいと思います。
前回は11月11日に気づき、「今日投稿したい!」という2年前と同じ気持ちで全部書き切っていない内に投稿しましたので、今日はその続きからという位置付けになります。前回の記事ではYSKのFX日誌は
- 最初トレード日誌をつけることを挫折した自分からすると続けて欲しいという気持ちがあり、続けやすさにフォーカスしている
- 成長にフォーカスした日誌
- 自分の弱点(ボトルネック)に気づける日誌
ということを意識しているとお伝えしました。
では、今回の内容に入っていきます。
っと、その前にトレード日誌のダウンロードはこちらからお願いします。
YSKのFX日誌 numbers版
YSKのFX日誌 エクセル版
あまり入力に数字を使わない
前回の記事でもお伝えしたように僕は勝率8%でしたから10回のトレードのうち9回はマイナスのトレードの入力をする訳です。マイナスのトレードを振り返るのはしんどいのに、さらにそれを入力して一覧の表にするのはもっとしんどいです。
ということで、トレードの振り返りは「アンケートのように日本語を選択していく」ということを中心に行えるようにしました。そして、その結果を数値化して自分で弱点が振り返っていけるようにしてあります。
具体的には日時・獲得pipsをテンキーで入力したら後は選択式にしています。日時の他に時間も入力できるようにしていますが、これは集計のためというよりはチャートで振り返る時に「あれ、どこでエントリしたんだっけ」とすぐ分かるように入力しておいた方がいいんじゃない?という程度なので、数値化には不要です。
月利などの月別集計・時間別集計・通貨ペア別・市場別などの集計も出そうか考えたのですが、それらの集計は成果=結果でありファイルが重くなるのも嫌だったので今回の日誌はあえて捨てて、成長=過程に特化したものにしました。
損切りの原因をパターン化し集計する
次に僕が特にこだわったのが、損切りが悪ではないという意識づけをどのようにつけていったらいいのかということです。
トレード日誌を振り返り、損切りにもいろんなタイプの損切りがあり、悪い損切りもあれば、ナイスな損切りもあることに気づきました。
これを損切りのたびに「今回の損切りはどのパターンか」というのを回答できるように作りました。
そのパターンを集計することによって、まず自分の損切りがどういう傾向にあるのか、というのを掴めるようにしました。
もしかしたら今は悪い損切りばかりかもしれません。悪い損切り=エントリ直後に逆行して損切りです。
最初の頃はエントリ直後に逆行・損切りの嵐なので気づけば損切り=怖い、損切り=不快感、損切り=自己否定感といった負のスパイラルに陥ったところからFXの勉強が始まるような気がします。
このエントリ直後に逆行・損切りの嵐の方は、自分の資金を使ってトレードするのはまだ早いと断言できます。デモトレードが遠回りのように感じるかもしれませんが、実トレードで資金を失い続けるとどんどんメンタルがおかしくなって、自分は才能がないといった自己否定をするようになっていきます。
デモトレードではゲーム感覚で間違えてもミスしても何をしてもメンタルがおかしくなることはないので、ここでトレードの勉強をした方が近道だと最初から実トレードをしていた僕は感じます。
また、テールイベントに繋がるきっかけとなる損切りというのが存在します。それが「アヤがついたのにエントリし続けた」、「感情コントロールができなかった」損切りです。前者は僕が今集中して取り組もうとしている項目です。
アヤがついたとは、時間経過と伴い環境認識的に「ん〜〜、微妙だ」と感じ始めていることを指します。そして、それを感じつつも当初のシナリオ通りにエントリをし続けることはとても危険で、損切りを量産していくことにつながります。明らかにシナリオが崩れたら止まれるのですが、シナリオが崩れたとも言えないけど、なんか怪しいぞっていう時に僕は「トータルプラスで終わらせたい」、「当初のシナリオ通りチャートが動いたら取り逃がすことになってしまう」、「テクニカルが出たら入らなしゃーない」とエントリをし続けて、見事に4連敗、5連敗をし、気づけば50,70pipsマイナスという結果をうむ、まさにこれがテールイベントの1つなんです。
ですから、トータルマイナスでもいい、当初のシナリオ通り進んで取り逃すことになってもアヤがついたらやめる、という気持ちにして今は取り組んでいます。
トータルでどうか判断できるようにした
損切りが悪ではないということがわかると、二回目・三回目と優位性がある限りエントリを狙っていけるようになります。
テクニカルが出てるけど損切りになっちゃったということもよくあるし、その後のエントリポイントに気づけばプラスになることも多いのです。
ですから、一回一回の損切りを気にせず、「獲物を仕留められたのかどうか」ということにフォーカスをしていきたいと思って、勝率の他に獲物を仕留められたのか率というので自分を評価しています。
また、トータルマイナスでも仕方ないよねという時もあるし、「それテールイベント!!」という気づきを得ることができます。これは自分で作っててびっくりで、「あ、こうやってテールイベントの発生原因掴めるな」と思いました。
数回トレードしても1つの獲物を狙っていたら1回とカウントし、その一回一回をトレード総合評価としてその一連のトレードの内容がどうだったのかという評価をつけられるようにしました。
Sが一貫性のあるトレード、Aが今の自分の力を存分に使ったけど、多少学びがあるトレード、Bが改善点のあるトレード、Cがテールイベントです。
Aはこれをミスといっちゃ厳しすぎるでしょという学びがあるトレードで、Sでもないけど、Bでもないな、自分ではいいトレードだったよと言えるトレードです。
Bは一般的にダメトレードと言われます。ダメトレードの原因は相場観にこじつけがある、アーリーエントリ、ルール違反の3つに細分化しています。
Cは感情まみれのテールイベントで、自分でもどうしちゃったの?というトレードです。
それが怒りが発生原因となる人もいれば、僕のように欲でシナリオに固執してしまって出てくる人もいます。
数値にとらわれるのではなくて、感覚をトレード評価に繋げられるようにした
例えばローソク足の急な動きにびびってびびり決済をして3pipsプラスでした。
これって勝ちですか・・?
って言われたら、おそらく全員が勝ちではない、と答えると思います。
でも、これをエクセルの計算式でプラス以上は勝ちと表示させるようになるとこれも勝ちになってしまいます。
逆にマイナス20、マイナス20、プラス50といったトレードをしたら、最初の2回のマイナス20って悪い損切りなんでしょうか?
勝率や資金にばかり目がいくとこういうところで不都合が起きてしまい、僕はこの辺りをなんとか感覚に合わせられないかなと考えていました。
もし、勝率80%を目標にしたらおそらくびびり決済しまくりますし、損切りが怖くて仕方なくなります。
だから結果ではなくてその結果を生み出す過程に特化したトレード日誌を作りたかったんです。
※一連のトレードがプラスかマイナスかというのは厳密にトータルプラスかどうかではなくて、ある程度主観が入ってもいいと思います。正しいトレードをしたらちょっとマイナスだったけど、プラス、ビビリ決済したらマイナスといった方が実状に合うんじゃないかなあと思ってます。
改善点のあるトレードやテールイベントの発生原因をパターン化した
前の記事でも伝えた通り、トレードの工程は環境認識、エントリ前、エントリ時、ホールド時、決済時の5つの工程しかありません。
だから発生原因はそのどこかで必ず起きています。
また、その時にどんな感情が湧いていたのかによって、対処方法が変わるので、その時にどんな感情だったのかをパターン分けして集計できるようにしました。
感情は感情理論という本を参考にし、「落ち着いている、欲・恐怖、不安・怒り、自信過剰、小さいストレスを感じている」の6項目にしました。感情が問題でどうしたらいいか迷いそうになったらこの本が参考になることをたくさん書いています。(この記事の最後にリンクを貼っておきます)
欲ってなんだ?と思うかもしれないので簡単に説明すると「〜したい」、「〜したくない」という気持ちのことを言います。
取りたい欲、勝ちたい欲、トレードで薔薇色の人生を歩みたい欲、取り返したい欲といった他に、負けたまま終わらせたくない欲、日足の資金を取り逃がしたくない欲、このままいってしまったら嫌だ(=その急下落を取りたい)という欲があります。
僕はトレード日誌を作ることによって、自分の損失原因の多くはこの欲で「環境認識的にアヤがついているのに当初のシナリオに固執している=当初のシナリオ通りにきた場合に取り逃がしたくない欲」というのがあることに気づきました。
アヤがつくというのは非常に厄介で、シナリオが崩れたとは言えず、でももう片方のシナリオも出てきたぞという状況で、その状況で当初のシナリオ通りのエントリをすると「一旦は伸びる」ということが多く、その後の急反発に対応できず損切り、そしてまた当初のシナリオ通りのテクニカルが出るということを繰り返し、損切りが続きます。
これが僕のテールイベントの発生原因です。
だから、アヤがついたら損失が出ていてもやめようと思ってます。
黄色に対する意識を持っていきやすくした
資金を増やす一番のコツは「簡単だよね」とtakeruさんが言っているところを確実に取れるスキルを培っていくこと、だと僕は考えています。
筋トレして見えるようになってくると、あちこち手を出しては逃げられず損切りを繰り返し、勝率も悪くなります。
別に難しいところで手を出したくて出してる訳じゃなくて、「リスクが分からず黄色と青の違いがわからない」から全部取れるように見えるんですよね。リスクが分からないからリスク高いところでも手を出して急反発で対応できず、負けるということが僕はめちゃくちゃ多かったです。いや、多いです。今でもよくやります。
ですから、確実に簡単なところを獲るという目標を数値化するために、黄色を認識できたのかという認識率と自分が黄色と思ってエントリしたトレードのうちどれだけが黄色だったのかという正答率という2つを考えてみました。
これは自分がエントリしたトレード日誌の他に、黄色かどうかの回答が必要になりますから、そこでtakeruさんの週末反省会動画が答え合わせの動画として利用します。そこでこの欄では3通貨ペアに絞って入力していくことになります。
黄色認識率:認識ですから、エントリしたかどうかはさておき「この辺りきそうだな」という感覚を持っていたかどうかということが大切になります。黄色ぽいなあと思ったけど、エントリしなかったら日時から黄色欄まで(ポジションの手前まで)を入力してください。
また、週末解説動画を見て「あれ、黄色と全く気づかなかった」ということがあれば、それも日時〜黄色欄まで入力をすれば認識率まで出るようになります。
黄色正答率:自分が黄色と思ってエントリしたところと実際の黄色の場所がどれだけあっているのかを表します。日々のトレードでは黄色と思ってエントリしたらとりあえず黄色でエントリしたと入力しておいてください。次に週末反省会の動画を見て自分が黄色と思ってエントリした場所が黄色でエントリしたのか、黄色と思ってエントリしたけど黄色じゃなかったのかを確認し、「あれ、黄色じゃないん?!」となったら黄色と思ってエントリしたけど黄色じゃなかったという項目に修正してください。
最後に認識していたor認識できなかったけど、「この黄色取れてたなあ」というものを取り逃がしpipsとして、もしルール通りエントリしてルール通り決済していたら何pips取れていたのかを余力があれば入力すると、黄色に対する向き合う気持ちというのがより強くなるかと思います。
円グラフで簡単見やすく
僕は表計算の表を見ているのが好きなんですが、目がシパシパする人もいるようで、グラフで表せないかなあと思ったら、
numbersは円グラフにするのがめちゃくちゃ簡単で範囲選んで円グラフを選択するだけで円グラフが出来上がりました。
ということで表計算で見たい人は表計算で、円グラフで見たい人は円グラフで見られるようにしてあります。
ただ、円グラフがたくさんあっても意味わからなくなるので、「まあ、このくらいあればいいかな?」というメインのものに絞ってグラフにしているので、細かく見たい人はやっぱり表計算を見てください。
最後に
最後までご覧いただきありがとうございます。
このトレード日誌はあまり深く考えず、こうだろうという直感で回答する方が気が楽だと思います。
こっちのデータではxxとあるけど、こっちのデータではxxxとあってどういうことだ?この表の整合性は?とかそんな深く考えないで、この辺りが改善点なんだろうなという目で見る方が上手くいきます。
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