含み損に耐えるよりも含み益が減ることに耐える方が難しくないですか?
エントリして逆行というのが減ってきてから、今度はこういう壁がありました。
最近聴いた本「仕事と人生が100倍うまくいく!喜びと怖れの法則」では「人間は大きく分けて喜びと恐れという2つの感情で動いていると書かれていました。
どんな恐れかというと簡単に言えば失う恐れ。
それに対して喜びとは何かを得る喜び。
FXに当てはめると、損切りされて資金を失うかもしれないという恐れがあり、取れたはずの利益=含み益を失うかもしれないという恐れがあります。
この恐れというのは未来のことなので未来に何があるかわからない以上、いくら心配しても安心することは絶対にありません。
それに対してこの本では「失うかもしれないことを心配することではなくて、そうなった場合の得る喜びのことを考える」と教えてくれています。
何故ならば、失うかもしれない心配という心では人はうまく判断できないからです。
FXで損切りになって資金を失った時に得る喜びというのは、直ぐに浮かびました。
平常心でまたトレードができる喜びです。
FXでは何が起きるかわからないので、損切りを入れなかったら大災害になる可能性がおそらく予想している以上にあります。
損切りが苦しい人は損切りしてなかったらやばかったという経験を思い出すといいような気がします。
普段損切りを必ず入れるのでついつい忘れてしまいますが、この世界はたった一度損切りを入れなかったことが退場を引き起こす世界です。
損切りをして資金を失う恐れより損切りを設定しておくことにより他の資金を守り、心を守り、次に備えられる喜びを感じながらエントリーしたいです。
次に含み益を失う恐れを心配するのではなく、それによって起こる喜びを考えました。
これがなかなか難しかった。
含み益が0になっても何も失うわけではないと分かっていても、プロスペクト理論によって人は損失の方が痛みが大きいのでプラマイ0だと心はマイナスに作用してしまいます。
そこで含み益が減っている状態は他の市場参加者がエントリータイミングを測っている援軍待機状態と考えることにしました。
エントリータイミングが正しいという前提では押し目買い・戻り売りをしているので、上位足では優位性があるはずです。
ただし、相場の女神は気まぐれなので市場参加者が同じタイミングで仕掛けてくるのがいつも最初のテクニカルでくるとは限りません。テクニカルが出たらエントリし、テクニカルが出たら決済するということを心がけて、含み益が減っている時は「今から大量の援軍が来る準備をしている」と考えるようにしました。
含み益が減っている状態というのは、前線で戦っていてバタバタと味方の兵士が死んでいっている状態なので「もうだめだ、もうだめだ、もう撤退戦略にしよう、ここで撤退すれば今いる味方は守られる」と思ってしまいます。
戦争映画でも攻め込まれて心を乱していく人間ほど死んでいき、主人公のように「諦めるな!!」みたいなことを言ってる人間ほど生き残ります。主人公だって本当はもう逃げたい、撤退したいと脳裏では浮かんでると思うんですよね。
でも、水平線には援軍が大量に待ち構えていて、含み益が減ってもうだめだーと思った時に現れるものです。
一旦押し・戻しを作った方が市場参加者がエントリできる準備ができるので、そのまま上昇・下落するよりも大きく伸びていきやすいものです。
なので含み益が減っても「自分の戦略・戦術・技術は正しく行なった」という自信があれば援軍を待つ喜びというのを感じてたいと思います。
現れないこともありますけどね。
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