今月はプロスペクト理論に対して策を講じようと考え始めた月だったなあ。
まず、損切りに対する考え方が一転しました。
元々損切りは100%入れるのでドカンと資金を失ったことは一度もありません。
コツコツ利益をためていってドカンと吐き出すというタイプではないので、僕はそれだけでFXに向いていると思ってしまっていましたが、コツコツコツコツと損切り貧乏に陥るという僕はこっちのタイプでした。
そしてこの損切り貧乏が嫌になってくる、損切り貧乏の痛みが不快になってくると段々と損切りをしなくなる、損切り幅を非常に大きく取るというプロスペクト理論にはまっていきます。また、僕が自分でびっくりしたのは「負けるかもしれないからエントリしないほうがいい」という思考に堕ちていきます。
負けるかもしれないからエントリしないほうがいいって、もうそれならFXやめろよと言われんばかりの思考です。
プロスペクト理論では、人は損失を回避しようとする・損失が大きくなってもその痛みは比例しないという人間の本能により、様々な思考が浮かびますが、感情的にはもちろん、理論的にも自分で自分を説得しようとしてくるので手強いです。
僕はプロスペクト理論という感情に対して理論で対抗しようと思っていたのですが、理論的に「この後のチャートはこっちにいくかもしれない」と囁かれてエントリができなくなってしまったんです。
相場はその後どうやって動くのかは絶対に予想できないので、こっちにいくかもしれないというのは当たってるんです。
”かもしれない”ですから。
結果、ここだよな、、と思っていても見過ごしてしまい「ああ、エントリしておけばよかった」となっていきます。
そんな中で多くのyoutubeやブログを読んでいったところ、1つの名言に当たります。
損切りは自分の平常心を保つもの
え、損切りで平常心じゃなくなってエントリできなくなってきているのに!
でも、よくよく考えると、FXでは心の平常心を保つというのが非常に大切になってきます。相場というのは何が起きるかわからない、逆に言えばどんなことでも起き得るので、自分が想定した方向と逆方向にいってしまった場合、セーフティバーのような働きをします。
確かに車に例えると、大事故で亡くなってしまったり、大怪我をするというのは車に乗っている人は誰もが起きえることです。事故を100%未然に防ぐことは出来ないので、万が一事故が起きてしまった場合「事故が起きるとは思わなかった」と言ったら、「何言ってるの?」と思うはずです。
だから車を運転する人は誰もがシートベルトをします。例え事故が起きてもシートベルトにより多少怪我をしてしまうかもしれないけど、命を奪われる可能性を下げるのです。このシートベルトがあるおかげで安心して運転ができるようになります。
相場では次の瞬間何が起きても不思議はないので次の瞬間大事故というのはありえるんです。
去年11月に日銀の相場介入なんてロング入れてた人からしたら大事故ですよね、あれ。
そう考えると、損切りを入れるというのはシートベルトをするというようなものなので、安心してトレードに取り組める=損切りは心の平常心を保つものと言えなくもないなと考えられるようになりました。
損切りはトレードのシートベルトという考え方を身につけた僕は、「でも、どんどん資金が減る痛みが辛い」という考えは変わっていません。
トレードのシートベルトがあるから安心してトレードができるのであって、事故るのが怖いという人はそもそも運転なんかしちゃいけないんです。
僕の次の課題は、それでも運転したい人はどうする?って壁を乗り越えることでした。
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