リスクが高そう
環境把握力がついてきてマルチタイムフレーム分析ができるようになってくると、リスク把握ができるようになってきます。
でも、どこもかしこもリスクに見えてきてしまい訳がわからなくなってしまうので、リスクを場合分けしてみたいと思いました。
FXのリスク3種類
リスクには3種類あって、それぞれ
- 全戻しリスク
- 上位足リスク
- 伸び切りリスク
全戻しリスクと上位足リスクについては僕のyoutubeでの師匠が動画にしていますのでこちらを参照してください。
また、伸び切りリスクは1つの動画では出していませんが、解説動画では話しています。
下手くそにチャートを見ていると、どこもかしこもリスク・リスクになってしまい「どこでエントリ・決済したらいいんだろ」というまた違う罠にハマっていきます。
ここで僕が気づいたのが、エントリー前に気にするリスクとエントリー後に気にするリスク、わかるまで様子を見るリスクがあるということです。
伸び切りリスク対策
まず、エントリー前はエントリーする時間足が伸びきっていないかどうかを気にします。もちろん、エントリーする時間足は下位足なので上位足の上昇に引っ張られてダウを崩さないでどんどん上昇・下落することもありますが、
下位足で目線が転換して一旦その波が終わった方がうまくいくことが多いです。
よくある失敗パターンだと下記の黄色矢印の先でエントリすると
2番天井を作って下落することよくあります。
これはエントリー足の伸び切りリスクを把握できていなかったからです。
そしてロングエントリーして損切りにあってその後どうなるかっていうと「思った方向に行く」んです。白線の波は場所を変えただけで波そのものは変えていません。
この場合、エントリーするところは下記の青矢印・白丸で囲んだあたりになります。
この位置だとエントリーする下位足でも下目線から上目線に転換したところなので、伸び切りリスクがなくなります。
よって、エントリー前にはこの「伸び切りリスク」があるかどうかを把握していきます。
また、緑のトレンドラインのように「もうこれ以上下には行かないぞ」というラインが見えるとますます確度が上がってきます。
僕は4時間足のトレンドフォローを1時間でする場合、この「これ以上下に行かないぞ」というラインを無茶苦茶探します。
じゃないと15分足で高値超えても結局1時間のこのラインまで戻ってくることがよくあるからです。
上位足リスク対策
これは4時間足が上向きだとしたら、1時間足が上向きになったらロング!という場面でも、日足が下向きの場合は伸びにくい・反転しやすいというリスクになります。
この場合は、エントリーした後に伸びない可能性があるということを把握すべきであって、エントリーを躊躇するリスクではないと僕は考えています。つまり、4時間足が3波であっても前回高安値を超えない可能性が高いという話しであって、15分のダウ崩れで決済というルールであれば急反転して損切りということは起こりにくいです。
図解すると
ルールでは4時間足が下向きになったから下を狙いたい、でも日足は押し目買いなんだよなーという場面です。
こういう時は「前回安値を割らない可能性がある=日足2番底を作って上昇する可能性がある」けど、その時は15分足はダウ崩れを起こしているのでエントリー躊躇はしてはいけません。
伸びない可能性があるというリスクであって、エントリー直後に逆行するリスクではないんです。
図解すると
この黄色の矢印のように十分プラスで終わるトレードになる可能性が高いのでエントリーした後に、「気をつけながら伸ばす」んです。
特に日足が伸びきっていれば、日足のサポート・レジスタンスを超えたり割ったりしてくることもあるので、お試しエントリに似ているところもあります。
といっても、日足が初抜け・初押しの場面だったら躊躇します。この辺りはまだ過去検証が全く足りていないと思ってます。
全戻しリスク対策
全戻しとは、上昇したらその上げ幅分全部下降で戻ってきた場合を指します。
安値を割っていないのでまだ上目線なのですが、直近はその上昇分全て消してくるほど下降が強いという事実があります。
図解すると
安値割ってないので上目線で押し目買いされてこの後上昇するのか、
下降分に対して半値で戻り売りされてこの後下落するのか、
いつも以上に分からない
というリスクです。
分からないんだから、わかるようになるまで様子見をする。というのが正しいリスク対策になるのかなと思います。
わかるようになるまでとは、その時の上位足・下位足といった他の足の様子を見たり、この後のカウンターラインが出来上がって注文の集中が見えるようになるまで待つといったことを指します。
リスクじゃないけど勝手に恐れるリスク
なお、追記的扱いになりますが、勝手にリスクだと思い込んじゃってるリスクというのもあります。
これは高安値ばっかり見てて、「もう誰も気にしていないのに自分だけが気にしている高安値」です。自分しか気にしていないのでそんなところでは止まらないのに「止まるかもしれない」と思って早々にポジションを手仕舞ってしまうパターンです。
自分で書いてて思ったのですが、意外にこのリスクによって利益を伸ばせないということが起こるのかもしれないと思いました。
このリスクの対策としては、まず注文の集中を見つけることがあげられます。注文の集中が見つかれば、他の高安値に”損切りは入っていない”のでそこが気にされることはなくなります。
また、上位足のトレンドの優位性賭けているのであって、下位足・エントリー足の上下に賭けているわけではありません。ですから、下位足で一時的に止められた!ということがあっても2,30分〜1、2時間もすれば何事もなかったかのように抜けてくることがよくあります。
上位足の方向を信じて一時的に止められたと思ってもダウ崩れまでは保有するというのを意識してしっかり利益を伸ばしていきたいですね。
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