ローソク足が徐々に収束していったり、ボックスを作っていったりするとウェブ上では”エネルギーを溜めている状態のようなもの”という例えがされている記事を何度も読みました。
この例え、全く意味がわかりませんでした。
最近ようやく理解できたので、アウトプットを兼ねて解説してみます。
チャートはトレンドとレンジを繰り返して形を形成していきますが、レンジはレンジでも持ち合い状態のレンジ中の状態をエネルギーを溜めている状態と言います。
この状態は、トレンドが終わったと判断して反対の注文を入れている人とトレンドがまだ続いていると判断してトレンドに沿った注文を入れている人がいます。
また、それを見て持ち合いと判断して、レンジ中での取引が得意な人が逆張り的に新規注文を入れてくるところでもあります。
要するに、様々な視点を持った人たちが取引に参加してくるので、トレンドのようにみんなが一方方向を見ているわけではありません。
小さい値幅の中で様々な思惑がされ、新規注文が行われていっているのですが、この小さい値幅を狙っている人ではない人たちの利確・損切り注文がされずにずっと小さな値幅のまま価格が推移している状態が続いているというのがポイントです。
利確・損切り注文がされずに新規注文が入ってくる状態=エネルギーが溜まっている状態
ということです。
先日のブログで何故ローソクが突然伸びるのかという話しにも関連しますが、市場参加者にはシナリオがあってそれが破綻すると確認されるまではみんなポジションを有しています。
持ち合い中というのは上に抜けると判断した人たちが買いを入れ、下に抜けると判断した人たちが売りを入れてポジションを保有したままです。(レンジが得意な人はそのレンジ中に決済します)
そしてその人たちの損切り位置は明確にレンジ幅の上下にセットされています。何故ならばレンジを抜けたらシナリオが破綻するからです。
繰り返しになりますが、溜まっている注文が多ければ多いほど、そのブレイク後というのは損切りを食っていくので大きく伸びていくことになります。
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